于吉は実在したんですか?
呉の人々から尊敬されていた于吉仙人についての質問ですが、
孫策に雨乞を命じられて雨を降らせたにもかかわらず、
孫策に殺されてしまいました。
しかしその後、孫策は于吉の亡霊に取り付かれて死んだことになっています。
もちろん仙人なんて能力のあるものがこの世に存在することはありませんよね、
だとしたら于吉はどうやって雨乞で雨を降らせられたのか?
そもそも于吉が実在していたのか疑問です。
ですが于吉がいなければ一国の主だった孫策の本当の死因は何だったんでしょうか?
三國志・呉書・孫破虜討逆伝(孫堅と孫策の伝)
孫策の伝の裴松之の注で
『江表伝』『捜神記』を資料にして出てきます。本伝には記載なし。
『江表伝』は現存しませんが『捜神記』はその書名で現存します。
『三国志演義』の話は『捜神記』を元ネタにしています。
当時、呉郡太守の許貢が、曹操宛てに「孫策は項羽のような人物なので警戒せよ」
と手紙を送ろうとしたが、孫策側に見つかり殺される事件が起こります。
許貢の子供や食客(私的家来)に暗殺されます。その場で討ち取られた訳ではなく
その後になくなったのです。当然『演義』にも出てくる話です。
その間の話として『江表伝』『捜神記』の于吉の話が注として盛り込まれ、『捜神記』の
話が『三国志演義』に用いられる事になります。
0 件のコメント:
コメントを投稿